コラム「暮らしを彩る」


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vol.25 生活雑貨

名残の季節を迎えて、なんとなく詩的な気分になることがあります。そんな気分の休日には、アウトドアライフを楽しんだり、一日中、家にいて本を読んだり、音楽を聴いたり、慌しい日ごろとは違った過ごし方をしています。

つい先日も、久しぶりに自宅でくつろいでおりました。ゆったりした気分で、明るい陽だまりの中に置かれたソファに腰かけ、室内のインテリアを眺めてみました。テーブルの上や出窓のわきには、旅先で家族と一緒に買った小物類が並んでいます。それが自分にとって、とてもリラックスさせてくれる存在であるとあらためて思いました。
仕事柄、モデルルームのセッティングなど、いろいろなテイストに応じたグッズを選びます。いざイメージに合わせたものをみつけようとしても、すぐ入手できないこともあり、常にアンテナを広げておかなければなりません。普段から気をつけておいて、これはと直感したものについては、購入して在庫としてストックしておくこともあります。

自宅では、特にテイストを意識して収集したり、飾ったりという訳ではないのですが、長い時間をかけて淘汰されて現在に至っているからでしょうか。何より安らげるここちのよい空間になっています。
 知り合った人と親しくなって、初めてそのお宅に招かれました。玄関のしつらえ、一輪の花を差してあるツヤ消しのクリスタルのフラワーベース、お茶を差し出されたティーカップ、そういった小物一つ一つが友人の雰囲気とぴったり合っていたら―。そういう人こそ自分のスタイルを持って生きている、すてきな人といえるでしょう。
 人の好みも、成長とともに変わっていきます。どんなに好みがはっきりした人でも、そのときのライフスタイルによって、服のセンスもインテリアのセンスも変化していくのは当然といえるでしょう。

 日常の生活シーンの中で、時には少し発想を変えてみましょう。食器として使う器をコンテナガーデンとして観葉植物を入れたり、大皿に木の実や枝を盛って、盛花の代わりにしたりと、新しい工夫をされてはいかがでしょうか。そこに、きっとあなたらしいセンスがうかがえるはずです。


SOPHIA代表取締役 中田 満美

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