コラム「暮らしを彩る」


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vol.21 自分らしさ

リバイバルファッションに身を包んで街を歩くおしゃれな若者たちが目立ちます。どんな時代でも流行をいち早く取り入れるのが若者ですが、特に最近、自分らしい個性の表現が上手になってきている感じます。

ファッション同様、インテリアにも流行があります。一部の人たちは、服を着替えるのと同じ感覚でインテリアも常に変化させています。私個人は人体に一番深いかかわりを持つ家具については、長い目で見て選びたいものだと思っています。 特に木の家具は、人と同じように、時間をかけて成熟していくところがありますから、自分なりのこだわりを持ちたいものです。

このところ、メーカーの展示会場に行って気付くのは、金額の高いものと安いものの二極化がますます顕著になってきているようです。それと同時に、メーカー側から提案される応接セットが売れにくくなり、単品売りに変化してきました。買い求めるテーブルと椅子が別のメーカーであったり、個人デザイナーのパーソナルチェアなどヒット商品が生まれることもしばしばです。

このことは先のファッションと同じように、自分のライフスタイルに合ったものを、単品同士、趣味にあったコーディネートで完成させるセンスが身につき始めているということなのかもしれません。
私もしばしば、モデルルームの仕事で木製のオーダー家具を特注することがあります。毎回、提案するテーマに沿ってテイストをつくり出そうとする時、質感や色など豊かな表情を見せる木という素材はとても魅力的なものです。金属や石と比較して安価ですし、軽いので持ち運びやすく、これまで収納キャビネットやいすなどいろいろデザインをしてきました。
もちろん既製品で買うものより金額面では高くなりますが、置かれる部屋にぴったりくるオーダーのキャビネットなど、長い目で見れば、やはり値打ち品といえるでしょう。

街をさっそうと歩く20代の若者たちが、自分のこだわりを家具に持ち始めた時、消耗品としてでなく大切な一品として選ぶ商品はどんな物なのかしらと興味を持っているのです。


SOPHIA代表取締役 中田 満美

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