コラム「暮らしを彩る」


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vol.17 ラベンダーの香り

ピーター・メイルの著作で一躍有名になったプロヴァンス。かの地では、6月からラベンダーが咲き始めます。その青紫の花色とすがすがしく甘い香りに人気があり、主にポプリとして愛用されています。

 近年、国内に相次いでハーブガーデンがオープンしています。その売店で必ず見かけるのがラベンダースティック。開花して間もないラベンダーを奇数本そろえ、花の一番下を折り返してリボンで織り込んだもので、比較的簡単に作れます。7月ごろ、自宅でラベンダーを育てているスタッフの1人が、私とスタッフ全員に、それぞれ違う色の5ミリくらいのリボンで織ったスティックをプレゼントしてくれました。

ラベンダーには神経を鎮める作用があるので、まくら元に置くと安眠に効果的です。また防虫効果もあり、ローズやミントと合わせて布袋に詰め、ハンガーにつるしてもすてきです。壁にかけるリースを作る時、香りの演出として用いるのもいいですね。私はスティックを車の中において楽しみました。

ハーブは基本的に丈夫なので、鉢植えでも十分に育てられます。素朴な植物ですから、スタンド付きで直径5センチくらいの土色大鉢やトールペインティングした箱など、いろいろと鉢を工夫してみてはいかがでしょうか。
ドライの香辛料はいつでも使えて便利です。時には生のハーブを摘んでオムレツを焼いたり、咲いてほど良いころの花に湯を注ぎ、シンプルな香りのお茶を楽しむのもいいですね。

友人からポプリ作りの達人のマダムのお話を聞きました。庭一面にハーブを植え、バラもポプリを作るため原種に近いものだけを育てています。台風ですべてのハーブが塩害を受けたにもかかわらず、2年を費やして、見事に立ち直らせたそうです。
そして春には、道路から家に通ずる小道の両わきにラベンダーが植えられました。3年後の初夏には、ラベンダー色に縁取られたハーブガーデンが完成するとのことです。友人と一緒にその庭を見せていただくのを楽しみにしています。

健康を保つための民間療法として、中国の漢方や薬膳(ぜん)など見直されています。精神的なリフレッシュのために、身近なところにハーブを置いて育ててみましょう。


SOPHIA代表取締役 中田 満美

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