コラム「暮らしを彩る」


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vol.16 自然の色をお手本に

冬が過ぎました。キラキラと輝く海、思わず笑みがこぼれるような花壇の中の優しい色をした春の花々。
 周りをそっと見回してみてください。つぼみの中から顔をのぞかせているピンクや黄色の美しい色を見ることができるでしょう。自然の中の色探し、あなたはどんな春色が見えますか。私たちの日常生活の中で多くの感動を与えてくれる色。この色についてお話を進めていくことにしましょう。

 物体が表面に受けた太陽の光は一部は吸収され、残りは反射されます。それが色として見えるのです。光は赤から見え始め紫を経て、目に見えない紫外線となります。毎日何気なく見ている色は光です。
光が私たちの生活に大きな影響を与えるように、色も私たちが生きていくためにとても大切なものなのです。色は視覚はもとより、感性、感情、イメージを与え、ファッションを生み出し、環境をつくり、時代をも表します。

例えば視覚による温度差があります。青色と黄色では受ける感じが三度も違うとのデータが出ています。少なくとも、浴室などが北側に位置したり、日のあまり当たらない場合には、暖色系の使用が適当だと思います。

ちなみに初めて家を建てられた方のうち、約六割は浴室内の色をブルー系にしているそうです。これは清潔感というイメージからでしょう。そこで暖かい印象で清潔感のある色、レモンイエローとカメオホワイトを使った浴室のコーディネートはいかがでしょうか。黄色は暖色ですが、その色の中にはブルーが含まれているのでさわやかな感じとなるでしょう。カボチャの黄色とは異なります。

さらにレモンをイメージして葉の色も加えてみましょう。観葉植物を入れる場合は、レモンの葉のような深緑色を。バスルームが狭くても、鉢を飾る所がないなど思わず、おしゃれなバスラックを浴槽にかけて、その中にお気に入りの物と一緒に飾るのもいいですね。

一日の疲れをいやす大切な場所です。快適に、おしゃれに、自然の色をお手本に演出してみてはいかがでしょうか。グリーンの鉢を浴室に入れたままにしない愛情も忘れずに。


SOPHIA代表取締役 中田 満美

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