コラム「暮らしを彩る」


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vol.12 心のオアシス

家族で、あるいはグループで充実した休みを楽しまれている方も多いことでしょう。
このシーズンになるとカリブ海のバハマの美しい海を思い出します。
インテリアの視察を兼ねて、リゾートのホテルは何度も訪れましたが、この南の島の風景は私のリゾートに対する印象を大きく変えました。
バハマの空港に飛行機が到着すると、現地の人々によるサンバリズムの演奏のお出迎え。
この瞬間から皆、時を忘れるのです。

都会では忙しく日常を過ごす現代人にとって時計は欠かすことのできないものですが、自然の真っただ中にある島では、時計もいらない、新聞さえも読まない日々を過ごしたのです。

朝、鳥たちのさえずりで眠りから覚め、窓のカーテンを開けると、目の前に広がるのは、海と空の青さのグラデーション。耳に聞こえてくるのは波の音と風の音。

真っ青なブルーを淡く濃く変化させる海のはるか向こうに何隻か並んで見える黄、青、赤の帆のビビッドなカラー。この地はパステルカラーでは、強い太陽の日差しに負けてしまいそう。
緑も花もすべて力強い色で、輝く太陽のもとキラキラと光って見えました。海とヨットの帆と島々のこの美しいカラーバランスは最高。
気候風土の全く異なるカリブで、本当の自然体でゆっくりとした時を楽しむリゾート。夜の船上パーティーの星空も素晴らしい。

日本人はともすると、休みの日でさえもいろいろとスケジュールを立てて行動することが多く見られますが、時には海を眺めるだけの過ごし方も大切かもしれません。
帰路の飛行機の翼の上から、ブルーやエメラルドグリーンに輝く海を眺めつつ、この心の開放された自由な感覚をずっと自分の中で持ち続けようと思いました。

都会の生活に戻っても、心のオアシスの部分を大切に生き生きと暮らしたいものです。カリブの海と太陽はそのためのパワーをプレゼントしてくれたようでした。

人間は色を単に目にだけではなく、心で受けとめる、ということの大切さ…

夏の終わりに、そんなことをふと感じました。


SOPHIA代表取締役 中田 満美

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